会社の健康診断で「便潜血陽性」…初めての大腸カメラを受けた話

こんにちは。
今回は少し真面目なテーマで、私が体験した大腸内視鏡検査（いわゆる大腸カメラ）について書いてみようと思います。

検査ってどうなの？痛いの？準備が大変って聞くけど？
そんな不安を持っている方に、少しでも参考になれば幸いです。

◆ きっかけは、会社の健康診断

毎年なんとなく受けている会社の健康診断。
結果はいつも「問題なし」で軽く流していたのですが、今回は違いました。

「便潜血：陽性」

……正直、一瞬だけ紙を二度見しました。
まさか自分に限って、と思っていたので。

会社指定の病院にいき、医師からは「内視鏡検査を一度受けておいた方がいいですね」と勧められ、大腸検査をすることにきめました。
こうして私の初・大腸カメラ体験が始まりました。

検査の前日は、腸の中を空っぽにする準備が必要です。
病院から渡されたのは、「エニマクリン」という検査用食事セット。

これ、簡単に言うと「消化が良くて腸に残らない専用メニュー」が3食分詰まっているパックです。

どれもかなり薄味ですが、ちゃんとおいしい。
むしろ「何を食べてよくて、何がダメか」を自分で調べなくていいので、精神的にもラクでした。

検査当日の朝８時。

病院に到着し朝から、モビプレップという腸管洗浄剤を飲み始めます。

これが、検査より何より一番つらいところかもしれません。

モビプレップは透明な液体で、スポーツドリンクのような見た目ですが、味は…なんとも言えません。しょっぱくてちょっと漢方っぽい独特な風味。

私は常温んで渡されたので飲むのに一苦労しました。正直、美味しいとは言えません。
最初の数杯はまだ良かったのですが、徐々に体が拒否反応を起こし始めます。

病院からの指示では、15分おきにコップ1杯（約200ml）ずつ飲んでいき、途中で水も摂取しながら排便を促します。

30分ほどすると、お腹がゴロゴロと動き始め、1回目の排便。
そこからはトイレとの往復が始まります。

数回は普通の便でしたが、その後はだんだんと水っぽくなり、最終的には透明な液体だけが出る状態に。
病院からは「便が透明になったら腸内はきれい」と言われていたので、達成感すら覚えます。

この一連の過程で、トイレには10回以上は行ったと思います。
スマホの充電はフルにしておいた方がいいです。

実は前日の夜から下剤を処方されていたので夜中から地獄は始まっていました。

いよいよ検査室へ。

検査台に横になり、麻酔などするのかとおもいきや、いきなりカメラを挿入されました。
挿入された時は痛く、カメラを奥に進める時も空気を入れてふくらましながらすすんでくるのでお腹がパンパンではちきれそうでした。

医師がモニターを見ながら、説明してくれるのですが、私は我慢するのに精一杯で話はあまり聞いていませんでした。自分の腸内をモニターで見たときは少し不思議な体験でした。

検査の結果は特に問題なしとのこと。

時間にして、検査は３0分ほどで終了。
カメラを抜かれた瞬間に解放されたとおもったというのが正直な感想です。

検査後、病院の待合室で少し休んだあと、軽食を摂ってもOKということで、持参していた梅おにぎりを一口。

これが、感動的なほど美味しい。
1日以上まともに食事をしていなかったせいもあるでしょうが、腸の中まで染みわたるような優しい味でした。

今回、大腸カメラを初めて体験して感じたことは、
「もっと早く気軽に受けてもよかったな」ということです。

確かに準備は大変です。
モビプレップはなかなか手強い。
でも、それ以上に安心感があります。

自覚症状がなくても、ポリープが見つかることは珍しくない。
そして早期に発見・切除することで、大腸がんのリスクを大きく下げることができます。

もし「便潜血陽性」と出た方がこれを読んでいたら、迷わず検査を受けてください。
自分の体を守れるのは、最終的には自分だけです。